フロローが一番の重要人物?ノートルダムの鐘の見所と解説

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1996年に公開された「ノートルダムの鐘」。

本記事では作品の魅力と考察についてまとめていきます。

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目次

登場人物

カジモド

外見は醜いが心はとても優しい青年。

育ての親フロローの言いつけ通り、人目のつかない鐘撞堂の中で3体のガーゴイルと共にひっそり暮らしている。

いつもノートルダム大聖堂から街を眺め、自分もいつかみんなと同じように自由に暮らせたらと夢見ている。

道化の祭りで晒し者にされた時、助けてくれたエスメラルダに恋心を抱く。

フロロー判事

本編のヴィランでカジモドの育ての親。

判事としての権力を使い、ジプシーを始め自身が悪とするものを徹底的に排除する。

エスメラルダ

フロローから迫害を受けるジプシーの一人。

見た目も心も美しく、お祭りで晒し者にされたカジモドを助けたことをきっかけにカジモドの初めての友達となる。

ヤギのジャリと行動を共にしている。

フィーバス

フロローの部下で軍人隊長。

正義感が強く、なりふり構わず人々を傷つけるフロローに不満を抱く。

街で出会ったエスメラルダに恋をする。

初めカジモドとは対立していたが、共にフロローの悪事を止めるために協力するようになる。

ガーゴイル(ユーゴ・ヴィクトル・ラヴァーン)

ノートルダム大聖堂の中にいるカジモドの友達。

優しくカジモドを励ましてくれる存在。カジモド以外には石像に見える。

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あらすじ

舞台は中世のパリ。空高くそびえ立つノートルダム大聖堂の鐘楼に、カジモドという心優しい鐘つき男がひとりぼっちで暮らしていました。冷酷な判事フロローに育てられた彼は鐘楼の外へ出ることを許されず、いつも塔の上から街を眺めては自由を夢見ていました。そして、年に一度の“道化の祭り”の日、愉快な石像ガーゴイルたちに励まされ、ついに塔を抜け出します。生まれて初めての華やかな世界。カジモドは自由を愛し強く生きるジプシーの娘エスメラルダと出会い、初めて友情を知り、そして自らの運命を変えてしまうような冒険に引き込まれていくのです。

Filmarks:ノートルダムの鐘の映画情報・感想・評価・動画配信https://filmarks.com/movies/31281

見どころ・魅力(ネタバレあり)

カジモドの成長

内気でフロローに口答えすることもできなかったカジモドが、エスメラルダとの出会いをきっかけに行動的になり、今まで憧れだけを抱いていた外の世界について良くも悪くも知っていきます。

クライマックスのシーンで、今まで絶対的存在でいつも「私の話を聞け」と言われていたフロローに対し、「お前が聞け」と言い放ち、外の世界は暗くて冷たいと教えられてきたがそれは嘘だったと伝えます。

カジモドが初めて街へ降りた時、彼は大衆から道化の見せしめとして酷い仕打ちを受けました。

ですが、カジモドにとって外の世界は暗くて冷たい場所ではなかったのです。

自由があること、発言ができること、そしてそれを聞いてくれる友人がいることこそ、彼が最も求めていたことだったのかもしれません。

ラストシーンでエスメラルダに手を引かれ、外の世界で生きていくという夢を叶えます。

挿入歌

「ノートルダムの鐘」は歌われる曲がとても素晴らしいです。

シーンごとに歌い手の感情や街の雰囲気が読み取れます。

また、本作はディズニー映画には珍しく宗教要素が多く存在します。

そのためか曲調はコーラス調のものが多く、宗教の美しさと怖さの両方が表現されています。

ぜひ歌詞に注目して聴いてみて下さい。

物語の序盤でカジモドが歌う「僕の願い(Out There)」中に、「美女と野獣」のベルが隠れキャラとして登場しています。ぜひ探してみて下さい!

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解説

伝えたかったことは「大事なのは見た目ではなく中身」

登場人物であり物語の語り手のクロパン。物語は彼の歌で始まり、彼の歌で終わります。

誰がこの美しい鐘を鳴らしているのか、怪物か人間か?

誰が鐘をついているか分かったね、心優しい青年だ。

日本語ではあくまでもこのような表現になっていますが、英語の表現は少し異なります。

Who is the monster and who is the man
誰が怪物で誰が人間か

What makes a monster and what makes a man
何が怪物を作り何が人間を作るか 

見た目の酷いカジモドではなく、罪のない人を虐殺したフロローこそ怪物だということが読み取れます。

ここでいう怪物は民衆という見方もあるようです。

心が醜ければ人間であれど怪物になりうる。

多くのディズニー作品で語られる「大事なのは見た目ではなく中身」が本作でも描かれていますね。

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フロローの魅力

私が大人になって作品を見返した時、新しく読み取れた描写の一つです。

子供の頃は深く理由を考えることなく単なるヴィランとして捉えていましたが、あらためて見ると深いですね。

偏った正義感

ディズニー作品のヴィランズで「正義感」という言葉が出てくるのはフロローだけではないでしょうか。

フロローは呪いを使うジプシーのせいで街の風紀が乱れていると思い込んでいます。

判事として街を守ることが正義だと信じて疑わず、その残虐な手段に罪の意識は全くありません

これが自分の欲望のためだけに欲しいものを手にしたり、他人を傷つける他のヴィランズとは少し違うところですね。

フロローの恋

20年間取り締まってきたジプシーに心を奪われ、その理由を人の心を惑わす魔術とし、血眼になってエスメラルダを捜しだそうとします。

「天使が僕に/罪の炎(Heaven’s Light/Hellfire)」ではカジモドとフロローがそれぞれエスメラルダへの恋心を歌っていますが、恋をしたことで希望や幸せを得た穏やかなカジモドとは対照的にフロローは絶望や憎悪、抑えきれない脅威的な感情を表現しています。

愛情と憎しみは紙一重をいう言葉がありますが、フロローの心情はまさにその代名詞ですね。

自分はエスメラルダの魔術で心を惑わされていると信じていたのに、最後にはそのエスメラルダに自分か死を選択させるほど欲望に翻弄されています。

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フロローを罰したのは神?

フロローの最後は自分が乗っていた足場がくずれてノートルダム大聖堂から火の海へ真っ逆さまに落ちていくといったものでした。

ディズニーあるあるの誰かが戦って勝利!とかではないのです。

聖域を破り大聖堂でエスメラルダを殺そうとするフロローの最後のセリフがこちらです。

今度こそ神は魔女を滅ぼし地獄の炎に叩き落としてくれるのだ

作品の序盤こそ忠実なキリスト教信者だったフロローが、権力を横暴するうちに自分が神とでも勘違いしたかのようなセリフです。

しかし、ノートルダム大聖堂の神にとって魔女(=悪)とはフロローのこと。

神の怒りをかったフロローはこのセリフの直後、偶然にも足場が崩れ、彼の言葉通り悪は炎の中へ落ちていくのです。

または、神が心優しいエスメラルダとカジモドを悪から守ったという見方もあります。

エスメラルダはキリスト教信者ではありませんが、物語の中盤で司教さんに助言され「ゴットヘルプ(God Help The Outcasts)」の歌に乗せて弱き者、虐げられた者の救済を祈ります。

自分のことではなく、他人のために祈るエスメラルダの願いが神に届いたのかもしれません。

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まとめ

ノートルダムの鐘の見所や考察についてまとめてみました。

ディズニー作品ではあまりみない宗教的なお話であったり、少しシリアスな内容ですが、考えれば考えるほど深く、考えさせられる物語です。

ネット上にはよりたくさんの考察や意見があって、とても面白いのでぜひ他の記事も見てみてください。

また、1作品目で自由を手にしたカジモドが愛を見つけるノートルダムの鐘Ⅱもありますので、気になる方はぜひご覧ください。

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余談

前述で少し触れましたが、本作では英語版と日本語版で表現の仕方に違いがあります。

ノートルダムの鐘は私が子供の頃何回も見た作品の一つで、一部のセリフや歌詞を覚えていたのですが、大人になって初めて字幕版で見たときこんな表現だったっけ?と思うところが数カ所ありました。

日本語版では要約されていたり、日本的表現に寄せていたりするので、個人的には字幕版で見ることをおすすめします。

音声と字幕をどちらも日本語で見ると表現の違いがよくわかるので、気になる方は試してみてください。

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