2019年に公開された大人気ディズニーアニメーションの実写版「アラジン」。
アニメーションの原作へのリスペクトを忘れず、現代の技術や思考を加えた結果、難しいと言われていた実写版を大成功に収めました。
ジーニー役を務めたハリウッド大スターのウィル・スミスを始め、制作者たちの実写化に対する想いやプレッシャー、制作秘話をご紹介します。

ウィル・スミスの想いとプレッシャー
アラジンの特典映像「ウィル・スミスとジーニー」で「大人気アニメーションの人気キャラクターを演じることに恐ろしさを感じていた」と語ったウィル・スミス。
リメイク作品によくあることは、新たに追加したものが作品自体を台無しにしてしまうということです。
しかし反対に、より特別な作品になるのも、その新たに追加した部分によってなのです。
ウィル・スミスは、ロビン・ウィリアムズが作り上げた初代ジーニーを超えられるのか、役に足せることは何なのかと自分に問いかけたそうです。
また、映画パンフレットのインタビューでは「僕にとっては全てがジーニーを演じるための長い道のりだった」と語っています。
ウィル・スミスは歌もダンスもラップもこなし、コメディ、ドラマの経験も豊富。
その経験値こそ彼が自分自身に問いかけた答えだったのでしょう。
実際アラジン役のメナ・マスードはウィル・スミスの凄さの一つに演技の幅をあげています。
「演技が目まぐるしく変わり、彼の前では自然にアラジンになることができる」と大絶賛。
ジーニー役の候補として序盤から名前が上がっていたウィル・スミス。
彼無しでこの作品の成功は実現しなかったでしょうし、彼以外が演じるジーニーの想像もできません。
アニメーション版のジーニーに敬意を示しながらも、ウィル・スミスの色が入った新しいジーニーは大成功を収めました。
音楽へのこだわり
名曲のオマージュ
アニメーション版の音楽は時代を超えてたくさんの人々に愛されています。
監督のガイ・リッチーはアラジンの実写化について「新鮮さを与えつつ、オリジナルのアニメーション映画のトーンを大切にしたい」と語りました。
例えば、ジーニーが歌う「フレンドライクミー」や「アリ王子のお通り」はアニメーション版のオマージュですが、ヒップホップ的な側面やパーカッションが加わり実写版の曲として新たな色が付きました。
新曲
実写版「アラジン」に新しい命を吹き込むべく素晴らしい新曲も作成されました。
ジャスミンが歌う「スピーチレス」です。
作曲はアニメーション版の「ホール・ニュー・ワールド」を始めディズニーの名曲でおなじみアラン・メンケン。
女性ということで政治について発言権がなかったジャスミンが、もう黙ってはいないと声を上げる楽曲で、アニメーション版には存在しない本作で新たに加えられた新鮮さの一つです。
未発表曲
本編ではカットになってしまった新曲があるのをご存知でしょうか。
アラジンとジャスミンのデュエット曲「デザート・ムーン」です。
初めてアラジンとジャスミンが出会った時、お互いの母から同じ曲を聴いて育ったという共通点に気づくシーンがあります。
その曲が「デザート・ムーン」なのです。
ジャファーに連れられ砂漠にいるアラジンとアラジンが来るのを待つジャスミンが別々の場所で歌うという演出で、なぜカットされたのかわからないほど素敵な楽曲です。
YouTubeで配信されているので、ぜひ一度聞いてみてください。
映像へのこだわり
監督ガイ・リッチーのこだわりで作品中には様々な独創的演出があります。
例えば、作品中の曲「ひと足お先に」では演者の動きがスローモーションになったり、少し細やかになるユニークなシーンがあります。
不思議なのがアラジンの口元。
動きが遅いときも早いときも、口の動きは曲のテンポに合って歌っているのです。
通常の撮影で使用される1秒24コマという撮り方に加え、1秒のコマ数を変えて撮っている部分があるからなのだとか。
この演出はエンディングのフレンドライクミーを踊っているシーンでも使用されています。
衣装のデザイン
本作の衣装を担当したマイケル・ウィルキンソンは衣装のこだわりについてこう語りました。
アラジンの衣装
アラジンは作品中貧乏人から対極のお金持ちな王子様に変身します。
貧乏人アラジンのトレードマークであるベストには現代風を追加するためにフードを付け、アリ王子の衣装はアニメーション版のオマージュであるクリームとゴールドの色調で合わせたそうです。
ジーニーの外見
誰もが知っているアニメーション版ジーニーの外見について、実写版でどの程度意識するのか、どの様に表現するのか、制作者たち一丸となって悩み色々テストしたそうです。
出てきた候補は、長髪、エクステ、大きな髷、小さな髷、丸坊主と様々。
悩みに悩んだ結果、本作品のジーニー像が完成したのです。
ジャスミンの衣装と髪型
本作では様々な衣装を着用したジャスミンが登場します。
派手な色使いで作られており、こちらもこだわりの一つ。
たくさんの衣装と強烈な色使いによってプリンセスとしての全体像、ジャスミンの個性と自信が表現されているとのことです。
ちなみに、撮影時ジャスミン役のナオミ・スコットは髪の毛が短かったそう。
作品中のジャスミンの特徴である綺麗な長い髪の毛は全てつけ毛なのだとか。
実写版の最高傑作として大成功を収めた「アラジン」
アニメーション版への多大なるリスペクトとそれに伴うプレッシャーを持ちながらも、制作者たちのプロ根性と才能がさらなる磨きをかけ実写版「アラジン」は最高傑作となりました。
懐かしさもさることながら、どこか新鮮さを感じられる実写版「アラジン」は、皆さんを新しい世界観に誘うこと間違いなしです。
ディズニープラス
「アラジン」はアニメーション版、実写版のどちらもディズニープラスで配信中です。
実写版の特典映像で本記事の元になる「ウィル・スミスとジーニー」、「ガイ・リッチー監督の撮影スタイル」も合わせてご視聴いただけます。

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